日本人がブラジルに真っ先に抱くイメージにはどんなものがあるでしょうか。
サンバ。カーニバル。サッカー。美しいビーチ。常夏の気候。アマゾン。
こういった日本人がイメージするブラジルを代表する都市と言えば、やはり世界的観光都市でもあるリオデジャネイロと言って間違いないかと思います。
私もリオデジャネイロには何度か行き、実際に会場に足を運んで本場のカーニバルを2度見ましたが、その迫力に圧倒されました。また、白い砂浜が続くビーチにはビキニ姿の美女たち戯れているほか、コルコバードのキリスト像やポン・ヂ・アスーカルからの景観はまさに絶景であり、リオデジャネイロは観光客が是非とも1度は訪れるべき場所だと言えます。
ただ、リオデジャネイロを見ただけで、ブラジルを語るのはちょっと早計過ぎます。
なぜなら、ブラジルの国土は日本の23倍もあり、ブラジルの北部と南部では気候も違えば、人種・習慣・料理・文化などが各地方によって全く違うからです。
今日、この記事で取り上げるお勧めのブラジルの都市は、私が11年半住んでいるポルトアレグレという町です。ポルトアレグレはブラジル最南端のリオグランデドスル州の州都で、人口が約140万人、イタリア・ドイツを中心としたヨーロッパ系移民が多く移住したため、ブラジル全体と比べて白人が多いのが特徴です。
また、ブラジル最南端に位置しているため、1年中温暖な気候のリオデジャネイロと違って四季が存在し、夏は蒸し暑く冬は寒いと言えます。ただ、寒いと言っても零度を下回る事はないため、東京よりは3・4度ほど平均気温が高く、比較的過ごし易いのではないかと思います。
そして、このような気候のせいか、ガウーショ(リオグランデドスル州の住民)の気質は、日本人がブラジル人に抱く陽気なカリオカとは違い、真面目で勤勉な人が比較的多いので、そのギャップに戸惑うこともあるかもしれません。
第1の理由は、リオグランデドスル州連邦大学(UFRGS)やポルトガル語の語学学校などの教育機関が整備されている事です。UFRGSには外国人向けのポルトガル語講座が開設されており、中国人・韓国人などのアジア系、アルゼンチン人・コロンビア人などの南米諸国の留学生と一緒にポルトガル語を学べます。また、学生ビザも発行しているため、1か月位の短期間から1年といった長期間に渡ってポルトガル語を勉強したい人には便利です。
第2の理由は、サンパウロ州やパラナ州などと違い、日本人・日系人が少ない事です。前述のポルトガル語講座には日本人学生や企業の語学研修生が多少いますが、街中で日本人に出会う事は滅多になく、アパートやホームステイなどをすれば、周囲に日本人が全くいない最適な語学環境でポルトガル語の勉強に励む事ができます。
第3の理由は、ポルトガル語の発音・方言が比較的標準語に近い事です。サンパウロも悪くはないのですが、リオデジャネイロやブラジル北東部のサルバドールなどで話されているポルトガル語は訛りが強く、ポルトガル語初心者には難しいばかりか、一旦それを覚えてしまうと、ブラジル国内の他地域に行った時にその発音の違い(訛り)を指摘される可能性があります。
第4の理由は、ブラジル人が日本語を勉強している大学・学校が比較的多い事です。同機関で日本語を教えていらっしゃる方は日本人や日系人が主なのですが、もし留学中に何か相談したい事があれば、これらの日本人に頼ることも可能です。また、これらの機関で日本語を勉強している日本に興味を抱いているブラジル人は親切な人がほとんどであり、友達になって交流を深める事もできます。
第5の理由は、ウルグアイ及びアルゼンチンと距離的に近い事です。リオグランデドスル州内にはブラジルを代表する観光都市はグラマードくらいしかないのですが、他州と違ってウルグアイ・アルゼンチンと隣接しているため、ちょっとした休みを利用してスペイン語圏の国を旅行する事ができます。
どうでしょうか。ポルトアレグレでポルトガル語を勉強したくなりましたか。
もちろん勉強目的は人それぞれ違うので、遊びや観光・文化体験を重視している方には、リオデジャネイロやサルバドールの大学や語学学校でポルトガル語を勉強する方がいいかと思います。
でも、もし語学を真剣に学びたい方にはポルトアレグレも選択肢の1つに入れてみてはどうでしょうか。
2 comentários:
確かにガウーショのなまり特徴的だけど、南部以外にちゃんと通じるから、大丈夫だと思う!
ガウーショのなまりを持ってる日本人がかわいく聞くかもしれないな~ww
がんばってください。応援するよ!
はじめまして。
今井と申します!
今月頭から仕事でポルトアレグレに来ています!
私は日本で4社、ベトナムで1社会社経営をしています。
ブログを読ませて頂き、是非お会いしてみたく思いコメントしました!
宜しくお願いします。
Postar um comentário